「こんにちは、クマオです。」
突然ですが私クマオは、うつ病になり学校をお休みしました…。
そして現在も通院治療中。
まさか自分がうつ病になるなんて…全く想像もしていませんでした。
全国で、心の病で1か月以上仕事を休んだ先生は、近年増加傾向にあります。
- うつ病になった経緯
- うつ病になってしまった原因
- ならないために何をすればよかったか
これらについて、自分の経験をもとに話をしていきたいと思います。
おそらく、この記事にたどり着いた先生は今、非常に頑張っているはずです。
むしろ、頑張りすぎて苦しい気持ちになっているのではないでしょうか…。
- 新しくうつ病になる先生を増やしたくない!
- 悩んでいる先生の役に、少しでも立ちたい!
こんな気持ちを込めて書いていきたいと思います。
「あくまでもクマオの経験からの主観ですが、少しでも参考になれば嬉しいです!」
1.学校に行けなくなった日
まずは、クマオが学校に行けなくなった日のことをお話します。
4月に新しい学校に異動となり、1か月が過ぎた頃でした。
中学校から小学校へと異動になったことで、慣れないことも多く大変な毎日でした。
「学校行くのやだなぁ…。」
仕事に行くのが嫌だと感じるのは普通のことだし、特に気にしていませんでした。
しかし、その日は少し違いました。
職場の学校へは車で30分ほどかかります。
いつも通り運転していたのですが、近づけば近づくほど心臓がドキドキしてきました。
「また、大変な1日が始まる…」
そう思うと、緊張と不安が…。
そして、学校の前まで行ったのですが、駐車場に入ることができませんでした。
どうすることもできず、近くの公園の駐車場に車を停車。
15分ほどしてから、震える手で校長先生に電話をしました。
「学校の近くまで来ているのですが、学校に入れなくて…。」
そう伝えると、クマオがいる近くの公園まで校長先生が来てくれました。
少し話をした後に、その日は帰ってゆっくりと休むように言われ帰宅。
帰った後も休んでしまった罪悪感と明日以降の不安が重なり、心身を休めることはできませんでした。
そして次の日も学校に行くことができず、そのまま病休に入ることとなりました。
2.うつ病になった原因
15年以上働いていて、自分がうつ病になるなんて想像をしたことはありませんでした。
そして、うつ病になってしまった今『何が原因だったのか?』を考えました。
主治医の先生と話していく中で、クマオがうつ病になったのは大きく3つが原因だと思っています。
「では、3つの原因についてお話していきます。」
① 働きすぎ(過労)
これが何よりも一番の原因だと主治医の先生にも言われました。
病休に入る数か月前から、働き過ぎによる不眠や不安感、食欲ややる気の低下が起きていました。
その時の勤務時間がこちら
超過勤務(残業時間)が132時間
この時は校務分掌も多く…
- 中3の学年主任・担任
- 生徒会主担当
- 野球部顧問(未経験)
- 教科主任
など、他にもいくつか持っていて、なかなか忙しい日々でした。
平日は朝は5時台に出勤し、夜も20時過ぎ。土日は部活がありました。
休日は月に3日だけだったので、友人と遊びに行ったり買い物したりもなし。
家にいても、疲労から自分が好きなゲームや映画鑑賞などもしたい気持ちにならず、ダラダラしていました。
働きすぎて息抜きがなかったことがうつ病になった大きな原因でした。
② 環境の変化
2つ目は【環境が変わったこと】が大きな要因。
環境が変わることで、気持ちに負荷がかかり、うつ病になることは多いようです。
クマオの場合はずっと中学校で働いてきたのですが、その年、初めて小学校に異動となりました。
同じ校種であっても、学校が変わるだけで方針が変わります。
それが校種が変わるとなれば、その変化は非常に大きいです。
「小学校と中学校は全くの別物!」
よく「異動1年目は大変」という言葉があります。
その学校独特のルールや新しい校務分掌、児童生徒理解などやることは山積み!
前任校の激務で心身ともに疲弊していました。
そしてそのタイミングで環境の変化が起きたことで、うつ病を発症するきっかけとなってしまいました。
③ 周りの先生との関係
異動先では、また新しい人間関係を築く必要があります。
さらに、今回のクマオは少し特殊でした。
中学校から英語専科として小学校へ異動となり、2つの学校を担当することとなりました。
曜日によって出勤する学校が変わり、それぞれの学校に馴染まなければなりません。
両校とも嫌な先生はいませんでしたが、毎日いないため人間関係を築くのは少し困難でした。
学年配属もないため、所属学年もありませんでした。
前任校でも仕事において大変なことはたくさんありました。
でも、仲のいい先生や同じ学年の先生に愚痴などを言うことで発散をしていました。
新しい職場ではそれをすることが困難で、あまり他の先生との会話はありませんでした。
日々のストレスを自分の中でため込んでしまったことは良くなかったと思います。
3.うつ病にならない為にできる3つのこと
上で述べた3つの大きな原因…
これらが重なり、今回クマオはうつ病になってしまいました。
では、どうすればうつ病になることを避けられたのでしょうか?
【異動】や【学年配属】など、自分ではどうにもできないことはあります。
しかし、うつ病を避けるために自分でできることもあります。
ここでは、「どうすればよかったのか…」についてお話していきます。
「自分の経験をもとに、話をしてきます。」
対策① 十分な休養
まずは何よりも身体を休めることが重要!
そのためには、しっかりと食べて、しっかりと寝ることです。
クマオは朝早くから夜遅くの勤務を連日続け、土日も部活でつぶれる生活をしていました。
睡眠時間は短く、学校でおかしや軽食を食べて、帰ったら寝るだけ。
こんな毎日を送っていました。
「同じような生活をしてまっている先生方もいるのではないでしょうか?」
この生活を続けていくと、身体の疲れは取れず、気持ちも重くなり食欲も減ってきます。
結果、身体を壊すことに繋がってしまいます。
「体が資本」という言葉の通り、健康でなければ何もできません!
そのためにも、しっかりとした睡眠と食事を心がけましょう!
対策② 楽しいことをする
簡単に言うと【ストレス発散】です!笑
疲れが取れて、気持ちに少し余裕があるなら、自分で好きなことをしましょう。
- 映画・サブスク
- ゲーム
- お出かけ・旅行
- 買い物
- カラオケ
- 友人と外食
- 読書
などなど、自分が「楽しい」と感じることを行いましょう♪
時間も気持ちも余裕がなくて、クマオは好きなことをほぼしなくなってしまいました。
楽しいことをすることで気持ちも楽になるし、仕事への活力にもなります。
「自分一人、友達、家族、誰とでもOK!」
楽しい時間を過ごしましょう!
対策③ 上手に逃げる
逃げるというと聞こえは悪いかもですが、本当に大切だと思いました!
現実逃避という言葉がありますが、きつい現実から距離を置くだけで救われることもあります。
具体的には…
① 無理なものは無理!
これを言えるかどうかは大きいです。
先生方はまじめな人が多く、仕事を頼まれるとどんどん受けてしまいます。
結果、仕事が増えてしまい、いっぱいいっぱいになってしまいます。
仕事が手いっぱいになりきつくなったら無理と言いましょう!
初任者であれば助けてもらう。主任クラスであれば仕事を振る。
自分に余裕があるときは、逆に助けてあげる側に行けばいいと考えましょう。
無理して仕事を続け、結果病休に入ってしまうことの方が学校としては大変です。
学校はチームで動くものです。
愚痴が吐けるときには愚痴を吐きまくりましょう!
上手に助け合っていけたらいいですね!
② 休みを取ろう!
年間20日ある年休(有給休暇)をみなさんはどれだけ取っていますか?
「学校の先生、お休み取らなさすぎ!笑」
年休は、正式に与えられている権利です。
というクマオも、ほとんど年休を取りませんでした…。
だいたいの先生が、夏休みや冬休みにしか取りません。
しかし今となっては、平日に休みを取ることは重要だと思いました。
用事があるときはもちろんですが、何もない日にお休みを取って好きなことをする。
平日のお買い物は人も少なくゆっくりできます。
平日のカラオケは安く歌えます。
平日にお休みを取って、平日ならではの楽しみ方をしましょう!
③ 他の道もあると考える!
クマオが仕事が本当にしんどい時に、意外と心を救ってくれたのが…。
【転職サイトへの登録】なんです!笑
意外かもしれませんが…
「最悪、教員以外の道だってある」
と思えることは気持ちを軽くしてくれます。
「実際にクマオも登録しました…」
それによって、自分が教員という仕事に対する気持ちが整理され「もう少し頑張ってみよう!」と思うことができました。
4.もしうつ病になってしまったら…
うつ病にならないことが一番ですが、誰でもなる可能性はあります。
自分も自分自身がうつ病になるなんて、当初は微塵も思っていませんでした。
では、もしなってしまったり、本当に苦しい状況になってしまったりしたらどうすればいいでしょうか。
うつ病になると自分でどうしたらいいのか分からなくなってしまいます。
なので、まずは相談をしましょう!
一番の理想は校長先生です。
校長先生が厳しければ、教頭や教務の管理職や学年主任。
自分の学校に電話しづらければ、教育委員会でも大丈夫!話しやすい人に打ち明けましょう。
電話することができれば、これからどうしていけばいいのかを指示してくれます。
「安心して電話しましょう!」
まとめ:頑張り過ぎないで!
先生方は頑張り屋さんが多く、仕事に対して非常にまじめです。
それは非常にいいことですが、時に自分を犠牲にしてしまうことがあります…。
この記事を読んでいる方も、きっと自分を犠牲にしながら頑張っている素晴らしい先生だと思います。
「自分はダメで何もできない」
「この仕事に自分は向いていない」
など考えることもあります。
でも、それは一生懸命働いているからこそです。
体調を崩し、無理をし、自分を犠牲にしてまで続けなければいけない仕事なんてありません!
自分の気持ちや体調に異変を感じたら、すぐに同僚や家族、友人などに相談しましょう。
もちろん、病院に行きカウンセリングを受けるのも有効です。
バッテリーは、充電が少なくなっても再充電すればそのまま動き続けます。
しかし、一度充電を使い切ってしまうと電源がオフになり、再起動するのに時間がかかります。
人の心と身体も同じです!
子どものためにも、先生は元気でないといけません。
ぜひ、心と身体の充電がゼロになる前に、しっかりと充電をしてあげてください。
「自分のことを大切にしてあげてくださいね。」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
written by Kumao
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