【教員が病休・休職を取得するには?】休みの取り方や流れ・給料・期間等、制度について紹介。うつ病・適応障害になったら…。

【教員が病休・休職を取得するには?】休みの取り方や流れ・給料・期間等、制度について紹介。うつ病・適応障害になったら…。
クマオ

「こんにちは、クマオです。」

クマオは実際に、うつ病で病休・休職を取得しました。

今回は、その経験から病気休暇(病休)や病気休職(休職)のについて詳しくお話していきます。

この記事では…
  • 教員が病休・休職を取得するための流れ
  • 病休・休職中のお給料
  • 休職期間の終了後はどうなるのか
  • お休み中にすべきこと

これらについて紹介していきます。

悩んでいる先生のお役に少しでも立てば幸いです。

目次

初めに:教員の病休・休職制度

まず初めにお話したいのが…

教職員には充実した病休・休職制度が用意されているということ。

ほかの職業と比べても、教職員(公務員)のお休みの制度はかなり手厚いものとなっていると思います。

病気の際に取得するお休みの種類としては…

  1. 病気休暇(病休)
  2. 病気休職(休職)

この2種類になります!

では、この2種類のお休みの違いと取得までの流れについて説明していきます!

クマオ

「みなさん不安なお給料についても触れていきますので参考にしてください!」

1.病休(病気休暇)を取得

まず、お休みをする際に最初に取得するのが病休(病気休暇)になります!

多くの人が、風邪やインフルエンザなどで取得したことが一度はあるのではないでしょうか。

では、病休はどのような制度になっているのでしょうか。

病休が取得できる期間

病休は90日間(約3ヶ月)取得することが可能です。

ただし、病休に関しては自治体によって制度が少し異なる場合があります。

この90日間は全国で共通なのですが、自治体によっては病休を延ばせるところもあります。

例えば福島県の場合ですが…

・病気休暇のとれる日数は90日間。

・ただし、精神疾患や結核等別に定められた病気の場合は180日。

教職員の権利ミニブック(福岡県教職員組合)より一部抜粋

このように、自治体によっては精神疾患や定められた病気の場合は180日(約6ヶ月)取得することができます。

ちなみにクマオの自治体でも、精神疾患(うつ病)は180日間病休を取得することができました。

1点驚いたのは、うつ病は延長して180日取れるが、適応障害の場合は延長できず90日になると言われました。

自治体により制度や対象となる病気に違いがあると思いますので、必ず確認をしてください!

病休中のお給料について

心配なお給料についてですが、病休中は100%(全額)が支給されます。

90日間、または自治体によっては最大180日間、お給料を頂きながらお休みできます。

クマオ

「これなら安心して治療に専念できますよね。」

ただし、完全に働いていた時と同じというわけではありません!

例えば交通費に関しては当然通勤していないので支給されなくなるので減額となります。

また中学校で部活顧問をしている人は、土日の部活手当てがなくなります。

一方で、給食を食べないので給食費は引かれません。

このように、お休み中の状況に合わせて事務の先生が再度計算してくれます。

多少の変化はありますが、大きく減額されることはありませんので安心してください。

病休を取得するまでの流れ

病休に関しては「体調が悪いのでお休みしたい」と伝えれば簡単に取得することが可能。

うつ病や適応障害の人も、いきなり長期の病休を申請するのではなく、大体が数日のお休みから始まります。

数日休んでも症状が改善しない場合は、お休みをさらに申請します。

お休みが1週間を超えると診断書の提出が必要です。

この診断書にはお医者さんから「○○日間の療養が必要」のように記載してもらいましょう。

クマオ

「書いてもらう内容などの指示が学校や教育委員会からあると思います。ない場合は確認してみましょう!」

頂いた診断書を学校に提出すると、無事に1週間以上の病休が認められます。

ただし、この1回目の診断書の提出が病休取得における最大の難関となります…。

では、長期の病休に必須である診断書の提出について少し詳しく説明していきます。

最大の難関:最初の診断書の提出

上でもお話した通り、1週間を超える病休の場合には診断書の提出が必要です。

病気やけがの場合は内科や外科を受診し、すぐに診断書をもらえます。

しかし、うつ病や適応障害の場合は「心療内科」「精神科」などを受診する必要があります。

しかし、ここで大変なのが…

ほとんどの心療内科や精神科は…

  • 完全予約制でとびこみでの受診ができない
  • 初診の予約を取るのが大変
  • 翌週や場合によっては1か月後というときも…

その為、すぐに診断書を取得するということが非常に難しいのです。

クマオ

「この病院探しがかなりのストレスになります…。」

しかし、教育委員会も鬼ではありません。

「来週にならないと受診ができない」という旨を伝えると、ある程度は待ってくれます。

精神疾患の治療は、お医者さんとの相性が非常に重要です。

しかし診断書がすぐに必要になってしまいます。

行きたい病院が予約が取れず厳しい場合は、まずは受けられるところを受診しましょう。

診断書をもらった後であればお休みも延長され時間的な余裕ができます。

行きたい病院や良さそうな病院をゆっくり調べて、病院を変えるという方法もありますので安心してください。

クマオ

「最初から自分にあった病院を受診できたら理想だけど、なかなか難しいので、こういう方法も検討してみてください。」

ちなみに、私の知り合いで病休を取った人は…

  1. 身体的不調があったので内科を受診
  2. 内科からストレス性胃炎で診断書を取得して病休延長
  3. その後、内科の先生に精神科を紹介してもらう
  4. 精神科を受診し適応障害の診断書を改めて提出
  5. 精神疾患に病名を変更

という流れでした。

紹介状もあり精神科の受診が早くできるのが特徴です。

身体的不調がある人はこの流れがスムーズで、ストレスも少ないかも知れません。

あくまでも一例ですが参考にしてみてください。

うつ病や適応障害の場合は、1~数か月単位の療養期間で診断書が出ます。

診断書の療養期間が終わるタイミングで、病休の延長が必要であれば改めて診断書の提出が必要です。

2回目以降は特に大変なことはありませんので安心してください。

2.休職(病気休職)を取得

90日間(自治体によっては180日間)の病休が終わると休職(病気休職)に入ります。

病休とは違い、休職を経験したことがある人は少ないと思います。

うつ病や適応障害など場合は長期の療養が必要なため、多くの人が休職します。

次は、休職についてお話していきます。

休職が取得できる期間

休職については最大で3年間取得することが可能です。

これは自治体によっての違いはなく、共通の制度となっています。

ただし、非常勤講師に関しては休職が取れないなど異なる場合があるので注意をしてください。

休職中のお給料について

病休と休職の一番の違いはお給料です。

病休は全額だったのに対して、休職中の給料は8割支給となります。

病休の期間と違い、2割減額になります。

ただし、休職期間中にお給料の8割支給があるのは最初の1年間のみです。

2年目以降は無給となり、お給料をもらうことはできません。

しかし、公立学校の教員で共済組合に入っていると、傷病手当金の申請をすることが可能です。

これにより、お給料の支給がなくなった後でも、給料の3分の2が支給されます。

傷病手当については、自治体により異なることがあります。詳しくは学校事務の先生、または教育委員会に問い合わせて確認をしてください。

クマオ

「本当に、手厚い制度ですね。」

休職を取得するまでの流れ

病休期間が終了に近づくと休職に入るかどうか校長先生から相談されます。

主治医と相談して復職するのかどうかを検討し、厳しい場合には休職に入ります。

休職は教育委員会から辞令が出て休む形になります。

そのため、病休の時よりも提出しなければならない書類が増える場合が多いです。

ただし増えると言っても、負担になる量ではないので安心してください。

クマオの場合は提出書類が増えたのに加えて、診断書の形式が変わりました。

今までは通っている病院の形式でOKだったのが、教育委員会指定の書式の用紙となり、病気の状態や服薬の種類など詳細にお医者さんが記入する項目が増えていました。

クマオ

「そのため病院での診断書記入の料金が上がってしまい、少し負担は増えました…。」

ただし、病休のときとそれほど大きな変化はありません。

診断書の期限が切れるタイミングで再度診断書提出をし、休職の延長届を書くという流れになります。

3.休職期間終了後は?

休職は最大で3年間認められています。

つまり3年間は教員という立場を保持した状態でお休みをすることができるわけで、3年間のうちに復職すれば、そのまま教員として働くことが可能です。

では、復職できない場合はどうなるのでしょうか?

3年間の休職の後、復職できない場合には免職となり、教員としての立場を失うこととなります。

3年後には、復職するのか、辞職・転職するのかをしっかりと決断する必要があることは覚えておきましょう。

4.お休み中にすることは?

「休み中は何をすればいいの…?」

と心配になる先生も多いと思います。

では、病休・休職期間中はどのように生活すればいいのかをお伝えします。

① まずはとにかく「休む!」こと

当たり前のことかも知れませんが、実はこれが意外と難しい…。

先生方は真面目で一生懸命な性格の人が多いです。

その為【休んでいることに対する罪悪感】を持ってしまい、しっかりと休養できないことがあります。

例えば…

  • 「ほかの先生方に迷惑をかけてしまっている…」
  • 「子どもたちは大丈夫だろうか…」
  • 「昼間にゴロゴロしてるなんてダメな人だ…」
  • 「早く良くならないと!!」

このように考えてしまい、心を十分に休めることができない場合があります。

クマオ

「クマオも申し訳なさでいっぱいでした…」

しかし、これでは回復が遅れてしまいます。

主治医の先生と校長先生は「まずはクマオ先生が良くなることが第一」と常に言ってくれていました。

完全に仕事から離れて休めるようになるのは難しいですが、休んでいるうちに割り切れるようになってきます。

そうすると心の負担も軽くなり、症状も改善されてきます。

「今後、どうしたら…」などは良くなってきたら考えましょう。

だって、1年ちょっとはお給料ももらえますから!

まずは、安心して休むことが一番大事です!

② しっかりと病院に通う!

言うまでもありませんが、しっかりと継続して通院しましょう。

心療系の病院では、カウンセリングを通して現在の状況を診察してくれます。

必要に応じてアドバイスやお薬が処方されます。

これを繰り返していくことが回復への近道になります。

また通院をしないと診断書がもらえず、病休・休職を取ることもできなくなってしまいます。

うつ病や適応障害になった初期は外出するのも非常に大変かも知れませんが、通院は続けていきましょう。

③ よくなってきたら好きなことから始める!

うつ病や適応障害になると、やる気や集中力、物事に対する興味がなくなります。

クマオ

「クマオも大好きだったゲームですら、一切やる気が起きませんでした。」

しかし、通院を続けしっかりと休養できていると、心が回復してきて少しずつ元気が出てきます。

元気が出てきたら、まずは自分でやりたいことをやるのが良いでしょう。

主治医の先生には…

「やりたいことを集中してできるようにならないと、仕事などの大変なことができるようにはなりませんから、好きなことをまずは思い切りやりましょう!

と言われました。

ゲームでもいいし、漫画、映画、料理、YouTubeなんでも大丈夫。

外出ができるぐらい元気になったら、買い物。友人との食事、さらには旅行に行ってもいいと言われました。

最初は、休み中に遊んでいるという申し訳なさでできませんでしたが、少しずつ行動するようになりました。

病休・休職中ですが、好きなことをすることは治療の1つです。

元気が出てきたら主治医の先生と相談して、好きなことから挑戦してみましょう!

④ 病気になった原因を考える!

うつ病や適応障害になったときは、集中力だけでなく思考力も低下します。

すると、自分がこの病気にどうしてなってしまったのかを考えることが厳しくなります。

初めは、そういったことを考えずにとにかく休むことが大切!

少し元気が出てきたら、この【病気になった原因】を考えてみましょう。

病気になった原因を知ることで、その原因を取り除くことや今後病気の再発を防止することができるわけです。

クマオ

「原因が分かれば、解決策も見つけられます!」

元気が出てきて考えられるようになってきたら、意識してみましょう。

クマオが実際にうつ病になった時も、自分で原因を考えました。

それについての記事がありますので、興味のある方は参考にしてください!

⑤ 学校との連携を切らない!

お休み中は、早く回復するためにも仕事から離れることがベストです。

しかし、学校側にも都合があり、診断書の提出や病気の状態、今後の見通しなどを知りたいのも事実です。

ですので、最低限の連携はしっかりと取れるようにしておきましょう。

連絡手段は学校と相談して、自分の負担が少ないものにするといいと思います。

クマオの場合、基本的な連絡はメール。メールでは不十分な時のみ電話という形にしてもらいました。

給料明細などは事務の先生が郵送で毎月送ってきてくれました。

こちらからは2週間に一回、病院に行ったら現状を報告するようにしていました。

自分で学校と連絡を取るのが厳しいときには、家族に代行してもらうことも可能です。

校長先生と、負担の少ない連絡手段について相談しておくといいでしょう。

⑥ 自分を見つめなおす!

言い方は悪いかも知れませんが、病気は自分を見つめなおすいい機会です。

  • 教員という仕事は自分に向いているのか
  • この仕事を続けていくのか
  • 続けるにはどうしたらまた楽しく働けるか
  • 違う道を歩んでいくのか

クマオはお休み中にこれらのことを考えました。

実際、教員という仕事はやりがいも多く大好きです。

子どもたちと生活する毎日は本当に楽しいです!

しかし、今回、その業務の大変さから病気になってしまいました。

そして「この仕事を続けていたらまた病気になってしまう」と考え、クマオは転職を決意しました。

現在は放課後デイサービスの指導員として、子どもと関わる仕事をしていて毎日楽しいです♪

クマオ

「子どもと関われるし、残業もないです!笑」

この仕事に出会えたのも、病気のお陰だと今は考えています。

病気になったからこそ考えられることもあると思うので、自分を見つめなおしてみてください。

別の記事…

でも書いていますが、病休中に転職サイトに登録したことで「別の道もあるんだ!」と心が軽くなりました!

遊び半分と自分の可能性を見たくてやってみました。

下の2つが自分が実際に試してみた転職サイトです。

【リクナビNEXT】

・圧倒的な求人数

・大手会社なので安心

【第二新卒エージェントneo】

・サポートが手厚い

・最初の8つの質問で適性がわかる

先生という仕事からどんな転職ができるのか知れるので面白いので興味ある人はぜひやってみてください。

まとめ:まずはしっかり休みましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は…
  • 教員が病休・休職を取得するための流れ → 診断書が必要
  • 病休・休職中のお給料 → 病休は10割、休職は8割支給
  • 休職期間の終了後はどうなるのか → 免職となる
  • お休み中にすべきこと → まずはとにかく休む!

これらについてお話をしました。

近年、教員の多忙化に伴い、病休・休職を取得する先生は増加しています。

教員という職業をしている人は、まじめで努力家が多く、自分よりも周りを優先して何事にも一生懸命取り組みます。

その結果、頑張りすぎて無理をしてしまい、病気になってしまうことも少なくありません。

この記事を読んでいる方も、きっと頑張りすぎて少し疲れているのかも知れません。

お休みすることは悪いことではありません。

ぜひ、周りだけでなく、自分を大切にしてあげてください!

クマオ

「クマオは頑張る先生を応援しています!」

written by Kumao

Twitter(@kumao_chan1217)でも様々な情報を発信していきますので、ぜひフォローをお願いします。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  •  昭和63年から教壇に立ち、当時のシンナーや対教員暴力で暴れすぎた私は、平成23年に他の市へ転勤させられ、牙・角・尻尾を外して勤務。生徒たちは舐めてきて3年生で若干の荒れ。その後生徒指導担当を6年間やりました。その後、小規模校へ転勤して教務をやっていますが、若い教員を中心に私とはうまくいきません。無視されたり後ろから何か言われている感じです。さらに、次男が学校へ迷惑をかけて眠れなくなり心療内科へ行き、睡眠薬を処方してくれて少々眠れるようになったところで、カギ閉めのできていない若い教員とトラブルになり、また眠れなくなったり急にイライラしたりとなりました。インターネットで検索したら、こちらに辿り着きました。ありがとうございます。

    • 筒井様
      コメントありがとうございます。教員という仕事は本当にきついですし、筒井様が歩んできた道も相当だとコメントから思いました。教員の先輩として尊敬します。この記事が少しでも気持ちが楽になったり、何かの役にたったりしましたら幸いです。「ありがとうございます」のお言葉、ありがとうございます。休むときは休む、今まで頑張ってきた分、休んでいいと思いますので、ご無理なさらないようにお互い気を付けましょう!

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